さぶこんシャス

土曜の夜にひそひそと貪り、あとは眠るだけ。

サムライTVで放送されたドキュメンタリー『不死鳥・ハヤブサ』がとてもよかった。

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サムライTVで5月20日に放送されたハヤブサ選手の追悼番組『不死鳥 ハヤブサ』をやっと見ました。ドキュメンタリーとしてよく出来ていたと思うので、覚書。

 

放送時間は60分。ハヤブサの葬儀から始まり時間は生前に遡る、現役時代の栄光を追いながら当時の試合中継をダイジェストで見られるのが前半。ミスター雁之助や田中将斗との若き日の試合。もちろん華麗な飛び技のシーンは多いが、勝ち試合ばかりではない。ターニングポイントとなった試合が複数選ばれている。そして試合中の事故。事故のシーンは映像ではなく写真で語られる。だが、この演出で良かったように思う。このう60分に、あのシーンは必要なかった。

 

後半の30分では、リハビリやアーティスト活動を精力的に行うハヤブサのシーンが中心。ハヤブサが本当に僅かに、よくなっていく姿には心を動かされるものがある。WMF旗揚げ戦で自ら立ち上がり声を振り絞っての「諦めなければ夢は終わらない。」、ハヤブサのあこがれであったマスカラス兄弟との出会い、ゲストとして招かれた原点メキシコへの渡墨。麻痺が残る身体になってからのハヤブサについてもしっかりと追っている。元付き人でリハビリに協力したミラノコレクションAT、アーティストとしてともにステージに立った矢口壹琅、コマンドボリショイらの証言も。そして急逝。番組は先日のガッツワールド5.8後楽園ホール大会のミスター雁之助による王座戴冠で幕を閉じる。もちろん最後は、「お楽しみは これからだ!」

 

溢れんばかりの試合映像が見られるわけではないし、ハヤブサについて語るレスラーたちもこれまでに十分専門誌などで語ってきた面々なのだが、この番組の悪くないところは追悼番組なのに「湿っぽくない」ことなのだ。亡くなってから日が経っていることもあるんだろうが、追悼というよりは「ハヤブサは伝説になった」という最後のナレーションの言葉が形容としては正しい。これは時間を置いてから放送した価値があると感じた。

 

サムライは最近、中継番組を非常に増やしているのだけれどドキュメンタリー番組というのは少ないですよね。その中で今回の作品は、とってもよかったです。まあドキュメンタリーはお金も手間も掛かりそうですからなあ(ゲス思想)、そう頻繁にはできないか。個人的には『VERSUS』のような番組も好きなんですわ、最近は『新日本プロレス大作戦』みたいな明るいバラエティー番組が求められているのかもしれませんね。まあ、昔から謎のバラエティー番組はサムライのお家芸なのだけれど。無料で見られるBSスカパーでもサムライの番組が一部放送されているし、そういう番組が今のファンや世間には届くのでしょう。

 

でも、この『不死鳥 ハヤブサ』はぜひサムライ視聴者以外にも見ていただきたいですね。叶うことならBSスカパーあたりで放送されないかしら。一応、スカパーに入ってなくても「スカパーオンデマンド」ならいつでもこの放送が見られるはずなので、気になる人はこの機会に是非。

 

いやあ、昨年は天龍引退で沢山プロレスのドキュメンタリーが放送されたけれど、やっぱりプロレスとドキュメンタリーの相性は最高ですよ。国内・海外問わず、CS・地上波を問わず、もっとプロレスドキュメンタリーが生まれるといいですね。

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どうも、妖怪Kindle無料コミックあさりです。

 

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新日本プロレスのレスラーを年齢順に並べた。30代以下のIWGPヘビー経験者がわずか2人…【2016年4月版】

 

こちらも昨年書いた記事「新日本プロレスのレスラーを年齢順に並べた。20代日本人レスラーは僅か5人。」をもう一度。

subcon.hatenablog.com

 

いまだ変わらぬ圧倒的な業界ワントップ「新日本プロレス」。しかし、昨年時点では20代の選手がわずか5人だったものの、ヤングライオンと外国人選手の大補強でかなり若返りを図った印象があります。また、ベルト戦線から中邑真輔、AJスタイルズ、飯伏幸太、“マシンガン”カール・アンダーソン、ドリュー・ギャロウズが離脱し、かなり陣容に変化があります。改めて、所属選手、レギュラー参戦選手・外国人を羅列してみてみましょうか。

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