『「オタク」市場に関する調査結果2014』で見るプロレスオタクの実態
矢野経済研究所が発表する、毎年恒例オタク市場調査は、年末年始に話題になります。そして今年もアイドル、アダルトゲーム、鉄道模型らのオタクに紛れて、「プロレスオタク」についても言及されているんです。ここ数年ずっと載ってますけど、一応オタク市場では大ジャンル扱いなんですよね。スポーツファンとは別カテゴリーってこと。なんでかしら、お金の使い方かな?
どんなことが書かれているか見てみましょう。
2. 分野別動向
2013 年度のプロレス市場規模は前年度比 1.7%増の 123 億円であった。TV でのバラエティ番組等での露出が増加傾向にある。新日本プロレスの好調が市場を牽引した。
市場規模は前年度ですでに上昇気配。今年の結果も楽しみです。
表 3. 「オタク」一人あたりの年間平均消費金額
プロレス 29,876円
プロレスの試合のチケット、プロレス選手関連グッズ(パンフレット、Tシャツ、タオル等)といった、プロレスのファン活動に支出される費用。ユーザー消費金額ベースにて算出。
1位は「アイドル」の94,738円。
チケット代に定期媒体、有料テレビ、有料チャンネル、ファンクラブと、プロレスオタクはお金はかかるんですよね~。
その他のプロレス市場解説については、以下のような項目建てになっている様子。お仕事などで購入された方は、ぜひ読んでみては?
2014 クール・ジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究 - 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所
第2章 分野別市場解説
10.プロレス市場
【定義】/【客層】/【客単価】/【市場構造】
【主要事業者動向】新日本プロレスリング(株)(新日本プロレス)/
オールジャパン・プロレスリング(株)(全日本プロレス)/
(株)DDTプロレスリング/(株)プロレスリング・ノア/
(株)GENスポーツエンターテインメント(WRESTLE-1)/
(有)ネオプラス(アイスリボン)/
(株)ZABUN(プロレスリングWAVE/OSAKA女子プロレス)
【トレンド、トピックス、市場規模】
●プロレス人気は回復の兆しその主要因は「新日本プロレス」
●プロレスファンのバイブル「週刊ゴング」が月刊誌で7年半ぶり復活
●小橋建太がが完全プロデュース「フォーチューンドリーム」開催
●プロレス市場規模は緩やかながらもプラス成長で推移
<図>プロレス市場規模推移
主要事業者調査には、新日、全日の次にDDTが!ちなみに2012年度版、2013年度版には大日本やLLPW-Xも入っていました。
第4章 有力事業者の実態(ケーススタディ)
■(株)ZABUN(プロレスリングWAVE/OSAKA女子プロレス)
【企業概要】/【事業概要】
1.事業概要
●2団体と専属フリー選手を抱える大所帯
2.業績概況
●売上は増収傾向、試合数を増やすことでプラス成長を見込む
3.事業戦略
●映像制作の強みを活かしたコンテンツ作りを強化/
●冠番組「コミカル&セクシープロレスリングWAVE」を毎週放送/
●”女子プロレス界の総選挙”「ZAN1 QUEEN」で注目を集める
4.課題・市場への見解・トピックス
●未開拓な県を含めた、地方興行の増加を目指す/
●団体、選手、ファンが納得できる「協会」の設立を切望
■新日本プロレスリング(株)
【企業概要】/【事業概要】
1.事業概要
●国内プロレス興行団体として、1強体制を確立入場者は増加傾向
2.業績概況
●2014年7月期は増収増益2年連続でプラス成長
3.事業戦略
●広告宣伝の強化、メディアへの露出度を高めて知名度、ブランド力向上/
●運営体制について/
●近年のトピック~「新日本だからできる」強さが象徴的~
4.課題・市場への見解・トピックス
●ライトファン層の獲得に注力/●海外への進出、国内では大規模会場をさらに増やす
■(有)ネオプラス
【企業概要】/【事業概要】
1.事業概要
●プロレスと”兼業”する選手を多く抱える団体女子プロ初の「社員」選手も存在/
●メディアでの露出が増え、選手の「タレント化」がより顕著に
2.業績概況
●売上は右肩上がり。団体、選手の知名度は向上
3.事業戦略
●運営体制について/●会社組織とした「内製化」でより事業強化を図る/
●試合後の「座談会」で選手の”等身大”をアピール
4.課題・市場への見解・トピックス
●地元へのPR強化を図る/●ファン層拡大のための様々な施策、「攻め」の姿勢で進む
■(株)ファーストオンステージ(ZERO1)
【企業概要】/【事業概要】
1.事業概要
●通常興行のほか、奉納プロレス、チャリティープロレスなど多彩な興行を展開/●海外展開の強化
2.課題・市場への見解・トピックス
●ファン回帰のため、料金体制の見直しが必要/●後楽園ホールに代わる常設会場の模索
●プロレス人気は上昇傾向メディア露出の期待をどう利用できるかが鍵
有力事業者……?
第5章 「オタク市場」関連事業者データ集
10.プロレス関連事業者編
■イノキ・ゲノム・フェデレーション(株)(IGF)
【企業概要】/【プロレス事業概要】
■(株)エルエルピーダブルエックス(LLPW-X)
【企業概要】/【プロレス事業概要】
■オールジャパン・プロレスリング(株)(全日本プロレス)
【企業概要】/【プロレス事業概要】
■(株)GENスポーツエンターテインメント(WRESTLE-1)
【企業概要】/【プロレス事業概要】
■(株)JWPプロデュース(JWP女子プロレス)
【企業概要】/【プロレス事業概要】
■(株)スターダム
【企業概要】/【プロレス事業概要】
■(株)DDTプロレスリング
【企業概要】/【プロレス事業概要】
■(株)ドラゴンゲート(DRAGONGATE)
【企業概要】/【プロレス事業概要】
■(株)プロレスリング・ノア
【企業概要】/【プロレス事業概要】
栄枯盛衰のオタク業界において、ジャンルとしての成長を見られる、プロレスオタクにはいい時代です。ありがたやありがたや。