似ている気がするんですよね。ウン、たぶん気のせいです。
突然だが、私は広島東洋カープも新日本プロレスも好きだ。この2団体がブームを迎えるに当たって今年はとても満足している。しかし、何だかどちらも似ている部分があると思ったので、きっと関係性があるのだろうとの思い込み、勢いでまとめてみました。
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1.90年代後半以来の絶頂期を迎えている
1996年、広島カープは前半戦を首位ターン(なおry)。これを最後に、カープは優勝争いから長らく遠ざかっていた。新日本プロレスはUWFインターとの対抗戦が大成功し、ジュニアも黄金時代へ。その後も短期間盛り上がる時期はあるものの、“絶頂期”と呼べるのは現在まで待つこととなった。
2.素人の“女子”がブームを盛り上げている
どちらも今回のブームのキーになっているのが女子ファンだ。素人の女性を取り込むことで、世間への影響力と購買力をブーストしている。女子ファンは昔の選手やプレイスタイルなどはサッパリ知らないが、それでも楽しんでくれるのはほかのファンにとっても好影響。また、どちらのオーナーも男色や同人を容認している点も同じ。
3.イケメンが多い(動物系)
カープの人気を支えているのは堂林・丸といったイケメン選手たち。中でも今村・ルーキー大瀬良らは「カピバラ兄弟」と呼ばれ黄色い声援を集めている。新日本でも、最近声援を集めているのは小動物っぽいYOSHI-HASHIだ。非常にモルモットっぽい。石井智宏もフレンチブルドックそのままだ。またカープにも新日本にも、かつて屋台骨を支えたゴリラがいる点も共通だ。
4.すぐTシャツを作るグッズ感覚
広島カープといえば「劇的な試合2~3日後に、すぐ名言Tシャツを作る」ことで有名。限定300枚程度ながら、数分で売り切れてしまうとか。新日本も選手のキャッチフレーズが書かれたTシャツを次々作っては、会場では完売することも多い。イヤァオトラセブンTシャツ、まだなん?
5.やたらムック本が出始めた
出版社とは、常に企画に飢えている。流行っている物があれば、余所が同じ物を作っていようがいまいが飛びつき、ドンドンムック本を作っていく。しかし、それすなわち一般誌系出版社にも“流行っている感”が伝わるほどのブームだというわけだ。絶頂期の証明である。
6.世代交代が上手くいっている
いつの時代も、どの競技でも、ブームは若い選手が作るものである。カープも新日本も、全盛期の間を埋める世代の選手たちが踏ん張ってきたことで、上手く若い世代につなぐことができた。ベテランたちがバイプレーヤーになることを受け入れているのも、チームとしての完成度を高めている。
7.破天荒で批判に打たれ強いリーダー
野村謙二郎も棚橋弘至も、暗黒時代からリーダーとして活躍してきたが、ともにその“破天荒”さばかりがクローズアップされ、たびたび強い非難を受けていた。しかし、そんな時代があったからこそ、今は「名将(notメイショウ)」「逸材」といわれるまでになったのだ。また、どちらもナルシストであり、何かを苦労して成し遂げたあと「すごいな、どうやったんだ?」といわれても、「いや、普通のことをやったまでです」「疲れてません」と強がる。
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こんな感じで、どちらも同時期にブームを迎えたのには、同じような理由があるわけです。そういえば、始球式をやったりコラボTシャツを作ったり、最近仲がいいしね(ライオンマークは西武のはずなのに)。どちらも赤いし。どちらもこの夏、大勝負を迎える。そして今後このブームがどこまで続くか、どれだけのファンを定着させられるかも、今年にかかっているのだ。この夏、広島東洋カープと新日本プロレスから、目が離せない。