さぶこんシャス

土曜の夜にひそひそと貪り、あとは眠るだけ。

元K-1石井館長が女子高生に転生したマンガ『どるから』を読んだ、これは酷い。

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これは酷い。まんがライフWINの無料公開マンガとして誰でも見られるようなので、読んでみました。

どるから / 原作:石井和義 漫画:ハナムラ 脚本:龍造寺 慶 / まんがライフWIN

脱税の罪で実刑判決を受けたK-1の創始者・石井館長。1年間の刑期を終え静岡刑務所を出所した石井館長だったが、その直後、トラックにはねられ即死。そしてその魂はなんと女子高生・ケイに乗り移ってしまう!K-1創世記から20年――格闘界のフィクサー・石井和義が女子高生に憑依(!?)し、もう一度「空手」に向き合う青春浪漫ストーリー。

 

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ここからネタバレありのため、嫌な人はタブを閉じてどうぞ。

 はっきり行って、空手といきなり暴漢に合う女子、道場やプロ選手というテーマと絵柄も相まって、『空手小公子 小日向海流』の続編かと思ったよね(何かを記憶喪失しながら)。佐竹雅昭とか角田信朗とか普通に喋らせちゃうところも、空手小公子まんま。女子高生に転生して、ページの最初の数ページに申し訳程度のサービスショットが入るところなんて、もう本人何じゃないかと思うほど。まあ、女の子のかわいさはセンセー馬場には遠く及ばないんですけど。あと、空手マンガなのに中堅プロ選手の貧困人生を描こうと“しかけたり”したところは、『オールラウンダー廻』かなと。でも道場がなくなったりするのは、やっぱり『空手小公子~』か。これから始まるアイドルのボディガード編は『サイコメトラーエイジ』ほか、さまざまな作品の定番ね。

 

しかし、最初の数話はスターバックス経営等こじつけたようなビジネス用語のオンパレードで寒い感じでしたが、やっぱり空手の話や実践ケンカ術の話になってくると、やっぱりリアルヤ○ザの実話は面白い(笑)。スーパーカラテガールとなった石井館長が無双するかと思いきや、もう我慢できずにオタク合気道の達人メガネっ子を出しちゃうなんて、編集さんも我慢が効かない。このまま超人格闘女子だらけにしちゃったら、ほかのマンガと一緒になっちゃうよ?

 

とはいえ、『空手小公子 小日向海流』の最初の数巻の面白さを思い出しましたね。あのマンガがなんで面白かったかって、「二流体育大学」の「二流空手部(サークル)」をテーマにしていたから、ものすごい生活感とか、大学生活のリアル感とかがよかったんですよ、やるき茶屋で飲み会したりね。そのへんは『げんしけん』もあってあの時期のブームと言うか(こちらも二代目でアレしたパターン)。初期の空手小公子を読んでいた人なら、あの時期の面白さがある、といえばわかりやすく伝わるかしら。遠回りな表現だな。

 

なんにせよ、まだ始まったばかりの作品なので、これからに期待ではあります。WEB作品のためか1話が長くて読み応えはあるし、女の子がかわいくないので(極論)サービスには期待できませんが、○クザ話、空手界のドロドロ派生話、ステゴロ自慢を女子高生に語らせていくスタイルは悪くないので、人気取りに走って一般的な美少女バトル漫画に落ち着かないでほしいですね!いや、美少女バトル漫画は大好物なのだけれど!女の子がかわいくないので!

 

あと、まんがライフWINのUIが死ぬほど使いにくいので(マンガを1話見るたびに2つも新規ウィンドウが開く)、面倒だしゃらくさいちう人は、単行本が出たらしいのでそちらで見たほうがよいかと。なんだこの表紙詐欺は。