元東スポ柴田惣一さんが手掛ける「プロレスTIME」、5月31日にひっそりと終焉。
終わってた。→ プロレスTIME サイト終了のお知らせ
何やら人気ブログ『多重ロマンチック』さんで不穏な記事が。
「とある事情から掲載元媒体が消滅。掲載期間約約12時間というコラムが、もったいないので再掲しますよ。」
え?『ぼくらのプロレス』終わったの?(失礼)と思ってたら、元東スポ柴田惣一さんが関わるちょっとだけ信頼感マシマシの方のプロレスオウンドメディア『プロレスTIME』がひっそりと終わってた。過去のコンテンツも見られなくなってるみたい…。
元気ですかー!「プロレスTIME」は、運営会社の都合で5月末で閉鎖となりました。新たなプロレス応援サイトを只今、絶賛準備中です。詳細が決まり次第、私のTwitter,Face book,ネクタイブログ等でお知らせいたします。ほんの短い休憩時間を頂きます。カミングスーンです
— 柴田惣一 (@dura1958) 2016年5月31日
また急だなオイオイオイ。少なくとも多重ロマンチックさんにこの記事発注した時点で閉鎖決まってなかったとかどういうことなの…。まあ、サイトを収益化できなかったんだろうけど(直球)
「プロレスブーム」が世の中に浸透しだして数年が経つけど、やっぱりオウンドメディアは出てくると思ったんですよ。社会的にブームだし、上昇中の分野だし。自分が「まとめ」やめるきっかけでもあったしね。でも、あまりにも沢山のプロレスオウンドメディアが旗揚げされてしまって、それに対してちょっと話題になる記事が少なすぎたよね。TIMEにしても、ぼくらのにしても、雑誌も出してる某某にしても、おそらくみなさんが全く知らないところでも、日々プロレスオウンドメディアは誕生してるんです。でも、認知度UPと拡散力が有名ライターさん有名ブロガーさん頼みって、本当にビジネスになるの?とも思ってはいたのよ。まあ、専門誌や金とってるサイトが不甲斐ないから、こういう竹槍戦術のオウンドメディアに土足で踏み荒らされるんだと思うんですけど。
多重ロマンチックさんではこんな記述もある
「ぼくらのプロレス」さんは基本的に何書いても自己責任のもと自由ではあるのですが、無料サイトとはいえ、ビジネスとしてやっていくうえで、担当編集さんから「アレするためにも、アレするものを!」(意訳)というアレは当然あるわけですね。
書く方にどうしてもアクションを求められる。もっとサイト側で記事や出来事を盛り上げていく施策をしていくべきだと思うんですけどね。オウンドメディアとは、そううまくいかないものです。誕生しては消え、そしてまたしれっと生まれる。そういうものだから。
プロレスオウンドメディアもね、調子乗ってドイツもコイツも主役になりたがって、超多団体時代に突入してる場合じゃねえってことですよ。メジャーもインディーも、小銭稼ぎしてる場合じゃねえって。そろそろプロレスの記事をチェックするなら真っ先に「ココ」ってなるような場所を作らねえと。まあ今は東スポなんですけど(真理)。やるなら東スポ、スポナビ格闘技、バトニュー超えるぐらいのもの目指そうって。そういう気概を持って、ファン、ファン以外の一般人を大きく巻き込んでいって欲しいですよね。プロレスで話題になる記事ががデイリーポータルZばっかりじゃイカンですよ。乗るしかない、このビッグウェーブに気分で始めたサイトは、開設から一定期間が経過してビジネス的にちょっとこれから怪しいでしょうな…。
兎にも角にも、柴田惣一さん、多重ロマンチックさんはじめ制作に関わったみなさん、これまで本当にお疲れ様でした。これからも別のプロレスメディアのご活躍を大いに期待しております。では、最後に…ぼくらのプロレスは、永久に不滅だー!(だから違う)
これも“プロレス”だ。「リコシェvsウィル・オスプレイ」のノーカット試合動画を新日本公式が公開
※動画の公開は「2016年6月7日(火)まで」の期間限定。
世界中のレスリングファン、ファン以外の間でも話題騒然の新日本プロレスベスト・オブ・スーパージュニア公式戦「リコシェvsウィル・オスプレイ」のノーカット試合動画を、新日本プロレスが公開した。これは、ある意味の挑戦だ。劇薬だ。世界のプロレス、スポーツエンターテイメント業界に一石を投じる動画投稿といえる。
さて、この動画を放たれて、WWEが世界規模で今年開催する「クルーザー級クラシック」が、どう打って出るか。この試合をなかったことにするか、それとも上回るべく一手を打つのか。
「これがプロレスかどうか」なんて評論は、各々のコミュニティや心のなかで納得するまで行えばいいと思う。でも、これは新日本プロレスのリング上で行われてしまった以上、やはり現状では「プロレス」として評価するのが真っ当だ。ただ、これが「プロレスの最高傑作」だとは言わないし、この試合をきっかけにプロレスが別の方向に突き進んでしまうとも思わない。でも、世界のジュニア階級のレスリングとそのファン、これまでジュニア階級のレスリングに興味のなかった人たちには、大きな影響を与えるはず。そう、タイガーマスクや獣神サンダーライガーのように。
この動画が世界で評論されることが、吉と出るか凶と出るか。それは来年にもわかるはず。世界のジュニアが大きく、もしくはちょっとだけ変わる時代を目撃できるなんて幸せなこと。しかも日本の、後楽園ホールからね。それに、BOSJはまだまだ終わってない、リコシェvsオスプレイよりもっと凄い試合が、これから待っているかもしれないよ。
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サムライTVで放送されたドキュメンタリー『不死鳥・ハヤブサ』がとてもよかった。
<今夜11時~>3月に急逝したハヤブサ選手の追悼番組「不死鳥 ハヤブサ」を特別放送。過去にサムライTVで放送した映像や関係の深い方々のメッセージを中心とした60分です。是非ご覧下さい! #samuraitv
— サムライTV (@samuraiTV) 2016年5月20日
サムライTVで5月20日に放送されたハヤブサ選手の追悼番組『不死鳥 ハヤブサ』をやっと見ました。ドキュメンタリーとしてよく出来ていたと思うので、覚書。
放送時間は60分。ハヤブサの葬儀から始まり時間は生前に遡る、現役時代の栄光を追いながら当時の試合中継をダイジェストで見られるのが前半。ミスター雁之助や田中将斗との若き日の試合。もちろん華麗な飛び技のシーンは多いが、勝ち試合ばかりではない。ターニングポイントとなった試合が複数選ばれている。そして試合中の事故。事故のシーンは映像ではなく写真で語られる。だが、この演出で良かったように思う。このう60分に、あのシーンは必要なかった。
後半の30分では、リハビリやアーティスト活動を精力的に行うハヤブサのシーンが中心。ハヤブサが本当に僅かに、よくなっていく姿には心を動かされるものがある。WMF旗揚げ戦で自ら立ち上がり声を振り絞っての「諦めなければ夢は終わらない。」、ハヤブサのあこがれであったマスカラス兄弟との出会い、ゲストとして招かれた原点メキシコへの渡墨。麻痺が残る身体になってからのハヤブサについてもしっかりと追っている。元付き人でリハビリに協力したミラノコレクションAT、アーティストとしてともにステージに立った矢口壹琅、コマンドボリショイらの証言も。そして急逝。番組は先日のガッツワールド5.8後楽園ホール大会のミスター雁之助による王座戴冠で幕を閉じる。もちろん最後は、「お楽しみは これからだ!」
溢れんばかりの試合映像が見られるわけではないし、ハヤブサについて語るレスラーたちもこれまでに十分専門誌などで語ってきた面々なのだが、この番組の悪くないところは追悼番組なのに「湿っぽくない」ことなのだ。亡くなってから日が経っていることもあるんだろうが、追悼というよりは「ハヤブサは伝説になった」という最後のナレーションの言葉が形容としては正しい。これは時間を置いてから放送した価値があると感じた。
サムライは最近、中継番組を非常に増やしているのだけれどドキュメンタリー番組というのは少ないですよね。その中で今回の作品は、とってもよかったです。まあドキュメンタリーはお金も手間も掛かりそうですからなあ(ゲス思想)、そう頻繁にはできないか。個人的には『VERSUS』のような番組も好きなんですわ、最近は『新日本プロレス大作戦』みたいな明るいバラエティー番組が求められているのかもしれませんね。まあ、昔から謎のバラエティー番組はサムライのお家芸なのだけれど。無料で見られるBSスカパーでもサムライの番組が一部放送されているし、そういう番組が今のファンや世間には届くのでしょう。
でも、この『不死鳥 ハヤブサ』はぜひサムライ視聴者以外にも見ていただきたいですね。叶うことならBSスカパーあたりで放送されないかしら。一応、スカパーに入ってなくても「スカパーオンデマンド」ならいつでもこの放送が見られるはずなので、気になる人はこの機会に是非。
いやあ、昨年は天龍引退で沢山プロレスのドキュメンタリーが放送されたけれど、やっぱりプロレスとドキュメンタリーの相性は最高ですよ。国内・海外問わず、CS・地上波を問わず、もっとプロレスドキュメンタリーが生まれるといいですね。