さぶこんシャス

土曜の夜にひそひそと貪り、あとは眠るだけ。

『月刊バスケットボール』発行部数は驚異の“70万部”?

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アンビリーバブルやわ!

ひょんなところからバスケ界の週プロこと『月刊 バスケットボール 』の発行部数を知って目ン玉飛び出るなど。

バスケットボールTV - フジテレビONE/TWO/NEXT(ワンツーネクスト)
実は月刊バスケットボールの発行部数はCanCamなどの人気ファッション誌に匹敵する70万部を誇り、他のスポーツ専門誌の発行部数をはるかに超えているのである。

 ヒエー!! 月刊70万部!? まさか、ウソだろ? 日本文化出版社恐ろしや恐ろしや…。

まあ、公称(なのか…?)とはいえあまりにも多すぎる数値。現在の月刊誌で言うと、『月刊ザ・テレビジョン』が1位の94万部、『CanCam』で40万部、天下の『文藝春秋』でも63万部といいますから、いやはやとんでもない数字です。ちなみにター山時代の週刊プロレスが週刊40万部です(お察し)。

確かに月バスって、子供のころからどの書店に、いつ行っても必ず置いてあるイメージ売れ残りなのか。なんでそれだけ需要があるかっていうと、実は現代において「バスケットボール部」って日本で一番数が多い部活動なんですよね。ここでは、全国の高校における部活数のデータを例にしてみましょう。

■下記の部活がある学校数
男子バスケ部  4,500校
女子バスケ部 4,012校
男子サッカー部  4,166校
女子サッカー部 535校
硬式野球部 4,048校
参考:平成25年度(公財)全国高等学校体育連盟 加盟状況
日本高等学校野球連盟 加盟校数

 圧倒的じゃないか!我が部は!

月バスって大体、各部ひと学年に最低1人は毎月買っている人がいるイメージ(キャプテン気質か、お金持ちの子か、下手だけど上手くなりたい子が)。つまり、4500+4012×3=25536部中学校のバスケ部の数が約14000(男子約7000・女子約7500)だからこちらも3部ずつで42000部

さらに高卒以降のOBが仮に10年買い続けているとして約8.5万部、加えて全国の図書館が約4000で各1冊ずつ購入していれば…、合計で約15.2万部…!

定期購読者が月間15万超えの雑誌ってすでに凄いぞ。ほか多数の月刊誌を完全に凌駕している。もちろん、これも最低数の計算なので、本来は部内で3部以上売れているはずだし、学校の図書館を入れていないし、ミニバス競技者(とその親)だって買っているはず。そして競技者以外を取り込んでドンドン増えているbjリーグブースターを入れていない(NBLファンの数はちょっとわからないが)。1.5~2倍くらいが現実的な数値かもしれない。すると実売23~30万部か…! 盛りすぎたか。


なるほど、あれだけの数のバスケ用品店の広告が入るわけだ。この広告不況の時代に。凄いぞバスケ雑誌業界。ほかの雑誌は創刊されては淘汰されているけど。

肝心のバスケ業界だが、ここ数年はもうずっと「2つのリーグのねじれ」問題でもめており、まもなく国際大会の舞台からご退場させられそうになっている。念願の東京五輪出場すらちょっとあやしい。ちなみに今年は「ワールドカップ(世界選手権)」があるのだけれど、こっちは実力で出られませんでした。ギャフン

競技人口が多くてそれなりに収益が確約されているからって、それにあぐらをかいて全国の子供たち、プレーヤーたちの夢を奪ったら、二度とメジャースポーツの舞台には戻れないゾ! 月バスも協会とモニョモニョしてないで、70万パワーでなんとかしてくれ!

 

 ちなみに『黒子のバスケ』が表紙になった号はよく売れたとか売れないとか。