さぶこんシャス

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内藤哲也の新技「デスティーノ」をクラベーノ

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#LOSINGOBERNABLES

 

内藤哲也の新技「デスティーノ」。G1公式戦も14戦を終えた段階で、今シリーズ最もインパクトを残した技で間違いない。初見では「相手を選ぶ技だなぁ」という印象を持ったものの、5回公開したことによってだんだん感想が変わってきた。

 

棚橋戦、タマ戦、AJ戦を観るに、一見、相手の勢いを活かしたカウンター技だと思われていたものの、相手の右後ろをゆったり取ってからの強烈なフィニッシュとしての顔も見せてきた。カウンターとしても、スタンディングのフィニッシャーとしても使えるところは、レインメーカーと一緒。便利で、よい技。洗練されるにしたがって、相手の反撃技ものちのち増えていくでしょうね。デスティーノガエシーノ。その攻防は、きっと見もの。

 

おそらくは、メキシコ系の比較的体重の軽い選手が使っている技がベースと思われますが、それをヘビー級の内藤が使うことは、やっぱりすごいと思う。改めてこれまでのデスティーノを見比べてみたい。

 

 初期デスティーノを3連発で。カウンター式で、見ている方も喰らった方も、「え、なにこれなにが起こったの?」感がすごい。が、内藤の受身が違うことに注目したい。棚橋の時は逆上がりしきらず、前から着地している。ムーンサルトだ。これを見たファンたちがウルティモドラゴンの「浅井DDTか?」と勘違いしたわけ。以降のデスティーノは回転数が増して、背中から着地しており、スピードも増したように思う。

 飯伏戦。ゆったりクビをかっきる余裕を見せてからのデスティーノ。そういう技だと思っていなかったので、飯伏が反撃するかと思ったが、がっちり決まった。

 矢野戦。個人的には、「もっともキレイに着地が決まったデスティーノ」ではないかと思う。お尻から着地している。これまでのデスティーノは内藤自身も背中からバァーン!と落ちるパターンが多かったので、少しヒヤヒヤしていたが、こう決まると、「これ、どっちがダメージ受けたの?」感がなくなり、「内藤のスゲエ技が決まった!」感が非常に高まる。こう見ると、早さと意外性、そして本人のリスクも小さいすごくいい技に思えてきた。

 

前の4人との差は、矢野が比較的でかくて重いので、まだ見せていないが大きい相手のほうが見栄えよく決まるのかも知れない。そらそうだ、相手の右腕を軸に逆上がりするのだから、きっとでかくて重い相手のほうがインパクトも安定感も出るだろう(デカ過ぎて逆上がりできない可能性を思い浮かべながら)

 

まあ、内藤にはまだジャックナイフ式エビ固めやブルマブランカというフィニッシャーがあるわけ。トランキーロ、もちろんスターダストプレスも。このデスティーノが残りのG1公式戦でどこまで精度を増すか、進化するのか。使い続けることでどんな技になっていくのか、楽しみだ。