飯伏幸太の「俺らのプロレス」は、「すごいけどケガさせないをプロレス」だったのかも
昨日の2021年1月4日新日本プロレス
東京ドーム大会「レッスルキングダム15」、
「飯伏幸太VS内藤哲也(IWGPヘビー、IWGP IC王座2冠戦)を見ての感想。
Twitterからの一連のPOSTを転載します
あんまりこういうこと言いたくないんだけど、覚えているうちに書こう。昨日の飯伏内藤は、これまでの二人の闘い方から想像した飯伏内藤で、最も「相手を壊さない」試合だったわね。それでいて良試合。すごく安心して見られた。こんなの晩年「棚橋中邑」、後期「棚橋オカダ」以来だ
— おきよ (@kiyo_fuji) 2021年1月5日
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つまり飯伏が研究の末に考える「俺らのプロレス」って、メチャクチャスリリングだけど相手を絶対にケガさせない、明日も同じ試合ができるものなのではと感じた。だって、プロレスごっこだもん。ケガしたら誰かに止められてもうできないし、明日相手がいなければ明日もプロレスごっこできない。
— おきよ (@kiyo_fuji) 2021年1月5日
鹿児島の田舎でプロレスごっこしてたり、
OPGで伊橋剛太とプロレスごっこしてた飯伏なら
考えられる発想だな、と思い。
言い方を変えれば「ドームメインのマラソンマッチでも、最後の最後まで技の精度を落とさずにやれる、すごいのは当然、ケガもさせない、残りの一滴までうまいプロレス」。いまの新日本に多い不純物が一切ない。これって東スポ岡本氏がいう「究極系プロレス」ってやつなのかな。純プロレスとも違う。
— おきよ (@kiyo_fuji) 2021年1月5日
そう感じたのは、いつもあるものがなかったから。お互いに目立った弱点責めとラフがなく、飯伏はキレるシーンや、スワンダイブジャーマンなどの超危険技、内藤は雪崩式リバースブレーンバスターが晩年期アンダーテイカーのツームストン並みを思わせる落とし方だった。内藤は膝が悪いはずなのに。
— おきよ (@kiyo_fuji) 2021年1月5日
唯一ヒヤッとしたのはエプロンからの断崖式フランケンシュタイナーで、内藤の足が鉄柵にぶつかったところだけど、それも狙った感じはないし、普段なら早めに足を離して放り投げるところを、飯伏はちゃんと膝から着地してた。ように見えました私には。
もちろん技名だけを見れば超危険技の重箱おせちなんだけれども、精度が違う。メチャクチャキレイに決まってる。グシャッてなったり、いわゆる内藤に多い「死んだかも…」って言うシーンがなかった。「受け方がうまい」とはなんか違う。カミゴエとデスティーノを打ち合っても立ってくる理由を感じた。
— おきよ (@kiyo_fuji) 2021年1月5日
そして、二人とも試合後立って帰る余力があった。30分も試合したのに。「また明日、同じ時間にドームでな」っていいかねない雰囲気だった。飯伏なんて、しかもあの飯伏が、ドームのど真ん中でちゃんと長セリフをしゃべれるくらいに。
— おきよ (@kiyo_fuji) 2021年1月5日
飯伏ケニーDDT武道館でやったのは「相手を信頼して超危険技をいかに危険に決められるかのプロレス」だった。ここを目指しているように見えたから「飯伏はいつかプロレスを辞めるんだろうな」と思った。でも昨日は違い「飯伏はもっともっとプロレスを続けたいんだな」と痛感させられた。それがうれしい
— おきよ (@kiyo_fuji) 2021年1月5日
飯伏幸太って、特にDDT時代は“壊す技”が注目されていたように思うし
(OPG道場での伊橋or実験台人形くんの悲劇を思い出しながら)。
いまも、やり投げや人でなしドライバーなんかはその技に該当すると思う。
スワンダイブ式ジャーマンや、シットダウン式ラストライドも
十分ぶっ壊れ技なんだけどね…。
だから逆に気が付かなかったっていうか。「壊す技で見せる、壊さないプロレス」
なにしろ飯伏幸太と内藤哲也が、いま「俺たちのプロレス」をドームのメインでやったことが大きい。高橋ヒロムがJrでまさに超危険技プロレスを再流行させようとしてる今だから、IWGPでこそ。飯伏はまだわからないけど、内藤がついに「棚橋オカダ」に並んだなとも思った。その原型、武藤敬司にも。
— おきよ (@kiyo_fuji) 2021年1月5日
一方で、オカダがジャンボ鶴田の域に行ってしまったなとも思ったので(ジャンボファンの冷たい視線を無視して)、追いかける内藤哲也の苦難はこれからもまだまだ続くのでしょうし。今年の飯伏は去年の内藤同様に、不純物マシマシの1年を過ごすのだろうなとも想像できる。
— おきよ (@kiyo_fuji) 2021年1月5日
でも飯伏には鷹木信悟に挑戦してほしいのよね…内藤にはできなかったわけだし。同じ理由で真田にも。棚橋だって。ずっとIWGPに挑戦してなかったけど、飯伏が王者ならやる理由がある選手はたくさんいるから、やっぱり長期防衛してもらわなければならないわね。ガンバレ★飯伏
— おきよ (@kiyo_fuji) 2021年1月5日
(10/10)#NJWK15
これまさに私の言いたい『飯伏の語る「俺たちのプロレス」=「ケガをさせない超危険プロレス」』を証明している!ケガをしないしさせないからリングでも場外でも路上でもできるし、ケガしない≒何度でもできるから地方都市だろうがドームだろうが何度でも「ドームメインクラスのIWGP戦」ができるわけ https://t.co/BdhWhN0n8e
— おきよ (@kiyo_fuji) 2021年1月5日
なんか、タイトルの「すごいけどケガさせないプロレス」って
“プロレスだったら当たり前じゃね?”って思われそうだけど
“サーカス”とか言われながらよりすごいこと、危険なことが求められている
いまのプロレス界において、こんなに難しいことってあるかな。
いや、昔の純プロレスでも難しいと思う。
地方で王座戦で近いのは「WWE」だけど、
こちらは凄さがやっぱりちょっと足りない。
日本公演とか、特別な試合ではこれが見られることがあるけどね…。
あとは「全日本女子プロレス」か…。それも時代が限られそう。
飯伏とケニーには、昔から全女を感じてはいるんだけどね。
少なくともいまの飯伏は違う。
飯伏の「キレるシーン」も、「プロレスごっこ」だから起こるんだよな。プロレスごっこって、下手くそや理解のない相手とやると痛かったり、危なかったりして絶対にケンカになるのよ。アレ、「痛くてキレちまったよ」じゃなくて、「ちゃんとやれよテメーケガすんだろ(掌底ボコー)」だったんだな。
— おきよ (@kiyo_fuji) 2021年1月5日
なんとなく理解が行き届いていなかった飯伏幸太のプロレス研究の一端が見られる研究発表だったんだなと思うと、本当に感慨深い試合だったんだなぁ。
— おきよ (@kiyo_fuji) 2021年1月5日
あ、でもいま考えると、これってG1的な試合だったとも言える。
「1.5があるからこそ、この1.4のプロレスになった」
こうも考えられなくはない。明日の試合後に、また何か一つわかるはず。
飯伏幸太のプロレスは難解で掴みどころがない。いい試合だとは限らない。
でも、だから今日も楽しみだし、これからもたくさんの王座戦を見せてほしい。
※追記
あ、今ごろ気がついた「俺らのプロレス」って、
もしかして「俺たちプロレス軍団(OPG、プロレスごっこ団体)」からきてたのかな?
だから「ケガさせないけどすごいプロレス」だったなら、
これはもう飯伏幸太の言葉遊びに完敗って感じだけど。
そんなわけないな。飯伏だし。